所長ブログ

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「後継者の鉄則」~成功する事業承継~

2020 年 9 月 30 日 水曜日

 

今日、後継者問題は経営上大きな課題の一つです。後継者として継いだからには、絶対に潰さないようにすることが急務です。そのためには、後継者は、「絶対に潰さない理由」を知っておく必要があります。

 

 

1.社長業修行と守破離の原則

 

①「守」とは、弟子としてその門派に入れば、師匠のやり方・流儀を、何の疑問も持たず、すべてが正しいと信じ、白紙の状態で受け入れて、完全にマスターする段階

 

②「破」とは、師匠の流儀を完璧に身につけたなら、自分なりの個性を流儀に活かす、つまり師匠の教えを基本にして、自分なりの技法や工夫を加える段階

 

③「離」とは、もはや師匠の型や知識の枠にとらわれず、自由にやる段階

 

 

2.会社を潰す後継者の6つの共通点

 

①遊ぶことが大好き ②賭け事大好き ③NOと言えない ④「ほしい」となると我慢できない ⑤人をもてあそぶ ⑥借入金を返すことがわからない

 

3.社長は、集団のパワーを一点に集める人であり、「事業への思い」を社員と共有する

 

4.増益5つの原則 ①平均単価を上げる ②販売数量を増やす ③粗利益を増やす

 

④販売一般管理費を下げる ⑤金回りのスピードを上げる を知る。

 

5.他人より身内が信用できるというのは全くの錯覚、他人に金の管理を任せるとなれば、ダブルチェックシステムの不正防止制度が必要

 

6.教育することによって人は伸びるという錯覚、「瓦を磨いても玉にはならず」

教育は「教えて育てる」のではなく、「成長するために自ら学ぶ」ということなしには、効果はない。これを導くのがトップの仕事

 

7.自分の片腕を3人つくれば組織は動く ①営業部門(稼ぐ能力のある人材) ②生産部門(協力する家庭がある人材) ③管理部門(影日向なく口の堅い人材)を創る

 

8.絶対に潰さない経営の知恵

 

①決算数値を早く正確に出させる ②手形を発行しない、受け取らない ③借入をしない ④総資産のダイエットする ⑤売掛債権の中身をチェック ⑥棚卸は毎月しよう ⑦公私混同を正す

 

9.社員はミス、不正を行うものであると認識する。人を信用することと、人の行動を信用することとは全く別の問題と認識する

 

10.公職に就くのは避けなさい

 

11. 「忙しすぎてお客様のところになかなか行けない」というバカな言い訳をしない

 

12.伸びるお客様と付き合いなさい。価値の解るお客様に高付加価値の商品を提供していく

 

13.企業の完全な支配権である3分の2以上の株を持ちなさい

 

    今月のお薦め図書 井上和弘著『後継者の鉄則』日本経営合理化協会

税理士 尾中 寿

1年で黒字にする方法

2019 年 12 月 2 日 月曜日

経営者は、良い商品を売って売上を増やすことも大切ですし、たくさんの税金を納めることも欠かせません。多くの雇用をすることも重要ですし、地域社会に貢献することも大切です。しかし、最も大切なことは、「会社を潰さない」ということです。

1.会社が潰れる原因は、赤字だからでも、債務超過だからでもなく、会社に「現金」がなくなったら潰れるという事実を認識することです。

2.キャッシュを最大化する方法は、

  ①赤字販売せず、売上を上げる ②新規借入をする ③コスト削減 ④借入の返済を止める ⑤保有する資産を売却する ⑥増資をする ⑦配当を止める

3.キャッシュを最大化するための優先順位を間違えると致命傷になる。

4.企業永続を目指すには、損益計算書を「黒字化」にする以外に方法がない。

  ①売上を上げる(収益アップ) ②コストを下げる(コスト削減)

5.資金繰りに悩む根本的原因は、損益計算書の業績が悪いのに、根本的原因の解決策を考えることなく、銀行に依存することにある。

6.損益計算書の赤字垂れ流しを解決することなく、銀行から安易に融資を受けることは単なる延命措置に過ぎない。

7.損益計算書を黒字にすることなくして、永続企業にならない。よって徹底的に黒字になる方法を実行することのみに集中して考えることです。

8.黒字化を達成するためには必要

「たった1つ」のことは、使ったものを「記録すること」なのです。(ダイエットしたければ、食べたものを記録しろ!)

9.赤字の根本的な原因は、使ったものを「①記録していない」 「②記録したものが間違っている」「③記録したものを見ていない」の何れかです。

10.正しく記録し、そして記録したものを見る(ビジネスに活かす)ことにより、絶対に黒字化を達成することが出来る。資金繰りで窮地に陥っている会社の多くは、資金繰り表がありません。あったとしても、社長は見ていません。

11.黒字を達成するための3つの組み合わせは、①売上高を増やす ②粗利率を上げる

  ③販売費及び一般管理費を減らすしかありません。

12.売り上げを上げる3つの方法は、①既存顧客の売上を上げる ②新規顧客の売上を上げる ③新規ビジネスを展開することで考える。

12.粗利益率1%の改善のためには、①きちんと値決めをする ②安易な値引きをやめる

  今月のお薦め図書 武田雄治著「1年で会社を黒字にする方法」日本実業出版社

                             税理士 尾 中  寿

ザ・ビジョン

2019 年 10 月 1 日 火曜日

 

ビジョンがあるから集中でき、『全速前進』で進めるのだ。全速前進とは、明確なビジョンを持った時、自分自身を知り、何を基準にして、どの方向にすすめばいいのかを知ったとき、全力で進むことが出来るものだ。

1.共通のビジョンがあり、めざすべき目標と方向性がはっきりしていると強い信頼と尊敬で、進んで社員に責任を分担し自分で判断する権限を与えることが出来る。

2.『目的』というのは、自分がなぜこの会社で働いているのか、自分はなぜ生きているのかを理解すること。全員が『目的』の達成に向かって力を結集できるように、わが社の使命は何なのかをみんなが理解するということなのだ。

3.目的とは何か

①組織の存在意義である。

②単に事業の内容を述べたものではなく、「なぜ」という問いに答えるものである。

③顧客の視点に立って、その組織の「真の使命」を明らかにしたものである。

④偉大な組織は深遠で崇高な「目的」、すなわち社員の意欲をかきたて、やる気を起こさせるような、「有意義な目的」をもっている。

⑤表面的な言葉づかいより、そこから人々に伝わる「意味」のほうが重要である。

4.価値観とは何か

①目的を達成する過程で、どう行動していくべきかを示すゆるやかなガイドラインである。

②「自分は何を基準にして、どのように生きていくのか」という問いに答えるものである。

③価値観の内容を具体的に明らかにしないかぎり、どんな行動をとれば価値観を実践できるかはわからない。

④常に行動を伴うものでなければ、価値観は単なる願望にしかならない。

⑤メンバーひとりひとりの価値観と、組織の価値観とを一致させなければならない。

5.未来のイメージとは何か

①最終結果のイメージ。曖昧ではなく、はっきりと思い描けるイメージである。

②なくしたものではなく、つくりだしたいものに焦点をおく。

③最終結果に到達するまでのプロセスではなく、最終結果そのものに焦点をおく。

6.説得力あるビジョンを生み出すための三つの基本要素 

①有意義な目的 ②明確な価値観

③未来のイメージ

7.ビジョンとは何か

『ビジョンとは、自分は何者で、何をめざし、何を基準にして進んでいくのかを理解することである。』

 

今月のお薦め図書 ケン・ブランチャード&ジェーシー・ストーナー著『ザ・ビジョン』ダイヤモンド社

税理士 尾 中  寿