所長ブログ

‘所長の部屋~お薦め図書~’ カテゴリーのアーカイブ

社長という病

2019 年 1 月 16 日 水曜日

社員も家族も知らない「社長の悩み」。誰にも相談できず、孤独の中で過ごす毎日。そうした中で「社長という病」は進行しています。仕事も順調満帆で、他人から見れば羨らやましむ生活と仕事振りでしたが、仕事が順調に伸びれば伸びるほど大きな不安に陥りました。

1.人生経営における病の根本的な原因は、『お金』です。事業を継続している限り、そのお金の悩みは永遠に続きます。借入金が出来れば解決すると思っていても、それは借りた時だけの一時しのぎにすぎません。

2.会社になにかあったら保険で解決するようにしている。これは、倒産保険ではなく、生命保険です。オレが死ねば会社は存続し、借金はチャラになる。これで誰にも迷惑をかけないですむ。それは、日本独特の金融制度のあり方にあります。

3.会社の借入金に対しては、必ず金融機関から「個人保証」を求められます。事業を失敗したら個人の財産のすべを差し出し、それで清算できない場合は自己破産となり、金融機関のブラックリストに載り二度と復活することが出来なくなるのです。

4.クラブや飲み屋に行けば、私は信用され、信頼されて多くの人が寄ってくると思っていました。しかし、それは、私の支払うお金に対しての信用や信頼であり、私自身への信頼ではありませんでした。

5.社長になると、自己中心的となり人が信用できなくなります。よいことは信用しますが、都合の悪いことを認めなくなるのです。そうなると、側近から必要とする情報が入らなくなり、組織が分裂し力をまとめることが出来なくなるのです。

6.社長と社員の間に隔たりがある時の解決方法は、経営をガラス張りにすることです。ガラス張りとは、ストレートに経営内容を知らせて社員を経営に参画させることです。

7.会社のために、社員のために、家族のために働き続ける社長。家族や社員に心配をかけたくない。解決方法はお金しかない。ならばより稼ぐしかない。が、そこには自分が望んでいる答えはありませんでした。

8.疲れ切った社長さんたちに必要なものは『希望』です。希望を手にするためには、「考え方を変える」ことが必要です。「こうしなければならない」という固定観念を捨て一切を否定しないで苦しい時ほど社員、家族、知人の『意見を聞く』ことです。

9.どのような状況になろうとも、人間には一つだけ自由が残されています。それは、どう行動するかです。人間が求めているのは、安全などではなく、目標に向かって努力し、苦闘することなのです。

10.新しい考え方。会社を大きくする必要はありません。売上追求主義をやめる。会社の目的は利益追求にあります。利益がなければ会社自体の存続が出来なくなるわけですから、赤字では成り立ちません。また、利益がなければ社会貢献など夢のまた夢です。

今月のお薦め図書 富樫康明著 『社長という病』WAVE出版

                         税理士 尾 中  寿

社長のための時間の使い方

2018 年 12 月 3 日 月曜日

社長にとって最も大切な資産は、それはあなたの時間です。もし、あなたが自分の時間を大切に思っているなら、今回ご紹介の本は値千金の価値があるでしょう。現在のあなたの立場、あり方等は、偶然でなくあなたの時間の活用した結果であり偶然ではありません。

1. お金に換えられるのは、生産的な時間だけである。フォーチュン誌の選んだトップ500のCEOを調査したところ、生産的な時間は1日平均28分で、その中でもトップレベルのCEOの生産的時間は1日に平均45分である。残りの時間は浪費する「たわ言」との戦い。

 

2. 他人があなたの時間をどのくらい浪費しているかを見る。・・・他人に自分の時間を奪われている。経営者は平均して8分に1回邪魔されている。

 

3. 経営者は、自分の価値を理解し、尊重し、仕事や活動は、しなくて済むようにもっていくか、ほかの人に委任しなくてはならない。

 

4. 自分の時間の価値がわからない人は、周りの人間にもわかってもらえない。自分の労働時間はいつでも一定額のお金をもらうだけの価値がある。そして、それを台無しにする人間は、誰であろうと遠ざける。

 

5. 時間吸血鬼はあなたが許すだけの血を吸い取っていく。1日の終わりに干しからびてしまったら、それはあなたの責任だ。あなたの時間は常に狙われている。

①会議は、昼休み直前かその日の最後に設定する。

②紙に書いた議題を前もって配布する。

③明確で達成可能な会議の目標を参加者に知らせる。どういう情報を与えるか前もってきめておく。

④退去戦略を立てておく。ある時間になったら誰かに呼びに来させる。

 

6. 生産的活動を邪魔されないために                                

①行方をくらませせる。

・・・あなたにアクセスできなくする。

②電話に出ない。

・・・電話というものは生産性の敵ナンバーワン。

③ファックスを取り付ける。

・・・伝えたいことをメール、ファックスなり文書で送ってほしいと頼む

 

7. 顧客をしつける。顧客、仕事仲間、業者などに電話でなくファックス、メールで連絡するように教え込むことが出来れば、生産性の面で大いなるメリットがある。

 

8. 終了期間を決めておく。・・・締め切りを設定する。

 

9. 時間厳守を徹底する。・・・時間を守ることは「信用」を測る物差しである。

 

10. 人に任せなければ成長しない。・・・権限委譲

税理士 尾 中  寿

今月のお薦め図書 ダンケネディ著『社長のための時間の使い方』ダイレクト出版

最高の結果を出すKPIマネジメント

2018 年 11 月 6 日 火曜日

KPIとは、「Key Performance indicator」の略で「事業成功の鍵を数値目標で表したもの」である。最大のポイントは、「数字」で見るだけでなく、「事業成功」の「鍵」を「数値目標」として見ることです。そして、CSF(Critical Success Factor)その絞り込みが大切です。1.成功する人は、「後ろから」考える。

2.利益を最大化させるための基本的な考え方
利益=売上-費用 つまり「利益増=売上増-費用減」。利益を上げるには、売上を上げるか、費用を下げるか、またはその両方が出来ればよいことになる。

3.考えるべきは、
①どうやって売上を上げるのか
②どうやって費用を下げるか
③売上と費用に相互影響がある項目をどうやってコントロールするのか
①と②はイメージがつくが、たいていの課題は③なのです。

4.売上=顧客数×平均単価
費用=原価+販売管理費=人件費+販促費+広告宣伝費+営業費用+地代家賃+減価償却費+ほか

5.利益↑=顧客数↑×平均単価↑-{原価↓+販売促進費↓(人件費↓+販促費↓+広告宣伝費↓+営業費用↓+地代家賃↓+減価償却費↓+ほか↓}

6.しかし、利益を上げるには、↑を増加させ、↓を減少させればよい。しかし、これらは相互に影響があります。例えば、顧客数↑と人件費↓、販促費↓、広告宣伝費↓、営業費用↓など。

7.売上と費用に相互影響がある項目を「定数」にすることでKPIマネジメントのレベルが一気に向上する。例えば、顧客数を増やす目的で広告宣伝費を強化するケース
①一顧客に対し1万円の広告宣伝費  ②平均コストを決める


8.営業のプロセスは、①営業先リストアップ②アプローチ ③ヒヤリング ④プレゼンテーション ⑤クロージング ⑥納品の6つとなります。

9.売上=営業活動×受注率×平均単価
①営業活動量を増やす・・・営業先リストアップ、アプローチ 、ヒヤリング、プレゼンテーションなどの行動量を増やす。
②受注率を向上させる・・・営業活動の強化からクロージングへの歩留まりを高める。
③平均単価を上げる・・・クロージングのプロセスで契約する売上額を向上させる。

10.利益を最大に上げるには、絞り込みの設定(CSF)と目標設定(KPI)が有効です。

税理士 尾 中  寿
今月のお薦め図書 中尾隆一郎著『KPIマネジメント』フォレスト出版