所長ブログ

‘所長の部屋~お薦め図書~’ カテゴリーのアーカイブ

改革9つのステップ

2018 年 8 月 7 日 火曜日

会社の改革がうまく進むときには、必ず9つのステップがきちっとふまれている。逆に、改革がうまく進まない時には、9つのステップのどこかで改革の勢いを殺す障害が発生している。

①期待のシナリオ(『具体性不足の壁』)

俊敏な経営者は、自分にとってはこうなってほしいという『期待のシナリオ』を明確にもっている。この段階での障害は、期待のシナリオが曖昧なまま放置されることで起きる。「こだわり」や「あるべき姿」が具体的に認識されていない。

②成り行きのシナリオ(『現実直視不足の壁』)

このままいけば事業はどうなるのかの見通しのことをいい、不振の事業組織では、「現状の問題点」さえ十分に認識されていないことが多く目標への執着心が薄い。

③切迫感(『危機感不足の壁』)

「成り行きのシナリオ」が「あるべき姿」から外れて不安を感じさせるものであれば、「これはまずい」と深刻さを認識することになる。切迫感ないし危機感を抱く。しかし、不振企業では、危機感など感じていない人がたくさんいる。

④原因分析(『分析力不足の壁』)

現状に危機感を抱いた人は必ず、「自分はどんな手を打てばいいのか」「なぜこんなことになったのか」と自問する。すなわち、行動を始める前に改めて原因分析が必要になる。

⑤シナリオ作り(『説得性不足の壁』)

成功する戦略は、常に話が単純である。長い時間をかけなければ説明しきれない戦略は劣った戦略である可能性が高い。「改革シナリオ」は、できるだけシンプルでなければならない。

⑥決断(『決断力不足の壁』)

改革リーダーが本当に思い切った改革に「突っ込んでいく」つもりでいるなら、リスクの高い選択肢を選び、次々と決断を重ねていかなければならない。しかし、経験の見識を持ち合わせていない人は、「まだ決めなくともよいだろう」と先延ばしの態度が出やすい。

⑦現場への落とし込み(『具現化力不足の壁』)

改革シナリオに対し、各論に反対したり、実行案の細部を曖昧にしたり、サボりを決め込むことがしばしば起きる。緻密な落とし込み能力とリーダーシップが不足の時起こる。

⑧実行(『継続不足の壁』)

あくまで愚直に行動、行動、行動の繰り返しだ。日本企業の改革がなまくらになりやすい理由は、「突出部分」の設定と「一気苛成の勝負」というアプローチの不足から起こる。

⑨成果の認知(『達成感不足の壁』)

日本企業では、リスクをとった者への報酬が不当に低いことが多い。人事的にも、金銭的にも報われないことが多い。

 

今月のお薦め図書 三枝 匡著 『Ⅴ字回復の経営』 日本経済新聞出版社

税理士 尾 中 寿

ぼくらの仮説が世界をつくる

2018 年 2 月 28 日 水曜日

1.世界は、誰かが思い描いた『仮説』でできています。

スマートフォンもインターネットもパソコンも。車に電話、飛行機やロケットだって。

あなたの身の回りのものは、ほとんどがたった一人の『仮説』から生まれたものです。

誰かが「こうなるはずだ」「こうするとみんながハッピーになるぞ」と思い描いた大胆な『絵』から世界はつくられていくのです。

世界は、誰かが思い描いた『仮説』でできている。

そして、『誰か』とは、『あなた』のことです。

 

2.「何かを成し遂げるためには、仮説・検証が重要だ」しかし、日常的にそれを実行するクセのついている人は、どれだけいるのでしょうか

 

3.「情報→仮説→実行→検証」という順番で物事を考えるのではなく、「仮説→情報→仮説の再構築→実行→検証」という順番で思考するということで、現状に風穴を開けることが出来る。

過去の数字を集めてきても新しいことはできません。

 

4.「仮説を立てる」とは、何か?仕事をするときに抱いているイメージが、「ドミノの一枚目を倒すこと」連鎖の起きるドミノをきちんと倒せば、確実に変化を起こすことが出来る。

 

5.マーク・トウエインの『トムソーヤの冒険』のエピソード!

罰としてペンキ塗りをさせられていることのなったトムソーヤを、友達は冷やかしにきます。でも、トムが楽しそうにやっている様子を見て、「ペンキを塗らせてほしい」と友達が言いだします。

トムはそれを友達にはやらせません。そして、どうしてもやりたくなった友達は、自分の宝物をトムに渡して、ペンキ塗りをやらせてもらったのです。

 

6.魔法のような一手は、どこにもありません。誰も気づいていません。一枚目のドミノは、「基本」である。

じつは、それ以上に、それは、「たった1人の熱狂」です。熱狂している人が仮説を立てるのです。それが、2枚目のドミノ。3枚目のドミノは、もう一人では倒すことはできません。熱狂している人の周りに集まってきている人たちが倒すのです。それで、やっと、僕らの仮説が世界をつくることが出来るのです。

数字は人格

2018 年 2 月 14 日 水曜日

社長の7~8割は、自社の決算書を見ていないと言われています。著者の小山昇氏いわく社員にとっては、お金を持っている社長、数字に強い社長だけが人格者です。いざという時に困らないだけのキャッシュを持つ、そしてそのキャッシュをつくるための数字を理解する。この2つさえできれば、会社をつぶさず、社員を幸せにできます。

  1. 借金は、することが正しい
  2. 経営は「率」ではなく「額」
  3. 会社は黒字でもつぶれる。役2分の1は“ 黒字倒産”でした。キャッシュが会社の命綱
  4. キャッシュは、月商の3か月分が必要なのは、顧客が倒産といった予想外のアクシデントが起きても、しばらく耐え忍んで次の一手を打てるからです。
  5. キャッシュを重視する理由は、未来の投資の原資になるからです。攻めの投資はキャッシュがあればこそ。
  6. 投資先は、「お客様増」「社員教育」「インフラ整備」の3つだけ。会社を継続的に成長させるには投資が必要です。
  7. キャッシュをつくる方法は、「①事業で利益を出す」「②減価償却する」「③銀行から借り入れる」この3つしかありません。
  8. 奥さんに経理をやらせてはいけない。1円単位のコストカットが進むと同時に、100万円単位、1000万単位の投資にもブレーキがかかります。
  9. 返済能力は、「経常利益の4分の1+減価償却費+予定納税額」で計算します。
  10. 借入するときは、変動金利より固定金利。目先の金利に惹かれて、リスクヘッジが難しい変動金利で借りるのはよくない。
  11. 銀行の評価がアップするには、「経営計画書」「経営計画発表会」「銀行訪問」の3点セットです。
  12. 銀行が信用するのは、約束を守る会社です。時間を守らない会社は約束も守らない。
  13. 経営は、現金で始まり、現金で終わる。

今月のお薦め図書 小山昇著 『数字は人格』 ダイヤモンド社
税理士 尾 中  寿