梅酒と税金

新緑の美しい季節になりましたね。

私の実家には梅の木がありまして、毎年この時期には実をつけてくれます。

先日実家に戻った際に見ると、ことしも数は少なそうながらもちゃんと実っていました。

「よしよし、これで今年も梅酒を作れるぞ(私が作るわけじゃないけど)」とほくそえんだのですが、

そこで疑問。

「家で作る梅酒って酒税はかからないんだっけ?」

 

日本には酒税法という法律があり、日本で製造・販売されるアルコール度数1度以上のものすべてに課税されます。(料理用に使う「みりん」もアルコールが含まれているので、酒税法の対象です。家にあるやつを確認したら「12.5度以上13.5度未満」と表示されていました。)

酒税は製造者に課税されるので、その論理でゆくと家庭で作る梅酒などの果実酒も課税対象になるはずです。

 

で、調べてみました。

(ちょっと言い訳めいてしまいますが、会計事務所の職員であっても、「酒税法」に触れる機会はほとんどありません。↑に書きましたが、酒税は酒の製造者や販売業者に納付義務があるので、顧問先に蔵元やワイナリーがないと申告書を見ることもないのです)

 

結論から言うと、「かかりません」。

本来はやはり課税対象なのですが、家庭で消費する分に限っては例外として「製造行為」としないという規定になっています。

ただし、あくまで「家庭で消費=飲む分に限る」なので、これを「売ってしまう」と違法となります。

また、

①漬け込む時に使うアルコール類が「度数20度以上」であること

 (よく使われる「ホワイトリカー」は35度。「おいしい梅酒の作り方」などとしてネット上で公開されている中に、「日本酒」や「みりん」を使った方法があるようですが、どちらも平均の度数が20度を下回っているので、作るときは注意です)

②漬け込む材料に「米」や「麦」・「ブドウ」などを使わないこと(発酵してしまうのはだめ)

も条件となっています。

 

http://www.nta.go.jp/shiraberu/senmonjoho/sake/qa/06/32.htm

 

もし違反すると、「5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられるほか、製造した酒類、原料、器具等は没収」です(T_T)。

 

ちなみに1961(昭和36)年までは家庭での梅酒造りも禁止されていました。

昔は家庭でお酒を造ること(「自家醸造」といいます)は、農作物が手に入る地域では普通に行われていましたが、衛生上の問題や、財源として確保したいという国の思惑(酒税はたばこ税と同じで「別に無くても生きていけるぜいたく品だから、その分だけお金払えるでしょう」という考え方から課税されています)から、戦後酒税法の成立に伴って禁止されたといういきさつがあるようです。

でも「大昔から庶民のささやかな楽しみだったものを、全部奪うのはあまりにもひどいじゃないか」という声が多かったのか、改正されて、その結果梅酒などに限って例外として認めるという形になったようです。

 

というわけで、一つ賢くなったところで、心置きなく梅酒を作って、ガンガン飲みましょう!!!

ただし飲みすぎには注意して・・・(^_^;)。

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