こんにちは、巡回監査課の日山です。
先日の連休を利用して高校時代の友人たちと
1年に一回だけのお楽しみ、沢登りにいってきました。
そのときの様子をご覧ください。
場所は奈良県吉野の山奥、大峯山系稲村ヶ岳のふもとを流れる
名渓「神童子(じんどうじ)谷」です。
あまりに著名な谷なので、ご存知の方もおられるかと思います。
近鉄下市口から奈良交通バスで天川川合(てんかわかわい)まで
1時間、そこから大峯タクシーで30分、目指す神童子谷の林道終点に
午後2時に到着、そこからの遡行です。
「へっついさん」
落語に興味のある方はご存知かも
しれませんが、土間の一角にある「かまど」
を意味する名称です。そう見えますか?
遡行を始めて約30分で到着します。
かつては水量が腰まであったそうですが、今は
せいぜいくるぶしです。稲村ヶ岳小屋のご主人曰く
温暖化と酸性雨のため、この10年間で山の保水力が
目に見えて著しく低下したとのことです、悲しい現実・・・
「赤鍋の滝」
さらに進むこと30分で最初の難関に到着。
これでも落差約8m、直接登るほどの実力はないうえに
さらにこの奥にも滝が待ち構えているため、
右岸(上流から向かって右→すなわちこの写真の左側のこと)
を大きく高巻いて登ります。
あ、一応お断りしておきますが、「沢登り」とはその名の通り
沢を通って山に登ることをいいます。よって我々は常に川の中を
ジャブジャブ歩きながら山頂を目指しているわけです。
決して川沿いに道があるわけではありません。
ただし、落差のある滝を直接登るには、クライミングの基礎技術が必要
となります。我々はそのような技術はあまり持ち合わせていないため、
滝を避けて、両岸のいずれかに付いているであろう先人の踏み跡を
たどりながら滝を越えていきます。
「釜滝」
初日の最後の関門です、落差約10m。
しかしこれは落差の割には右岸が若干階段状のがけとなっており
手がかりが多くあっさりと登れました。
今宵の宿です
いわゆるテントではなく
「ツエルト」と呼ばれる
簡易テントです。
弱体化した体を補うため、そして何よりビールを少しでもたくさん
運搬するため(^^; とにかく装備は軽くしたい!
そのための「ツエルト」です。
言語的には「英語」か「ドイツ語」かの違いでしょうが
その意味する「商品」は全くちがいます。
なお、ビバーク(露営)する場所は
がけ崩れの恐れがなく、急な増水にも耐えうる場所を選択する
のが鉄則です。間違っても流れのそばの砂地などはあきません。
だって、砂地ということは、以前(いつかわからないが)は水があった
証拠ですから。
2日目の様子は次回へ・・・