目の前に鹿が!!…… ハッとして急ブレーキをかけました、その瞬間!鹿と目が合ったのです「しまった!」接触したかも知れないと思い車を止めて左横の鹿を見ました、無事でした。
「ああ良かった!」と心を撫で下ろしました。
鹿はまだ若く、大きなその目は何故か悲しそうに私を見つめていました、「早く山にお帰り、早く」と目で合図をしましたが………
兵庫県北部但馬、八鹿町(ようかちょう)国道320号線での事です、彼岸で亡夫の墓参りの帰路の出来ごとです。
八鹿町は亡夫の生まれ育った地でもあり、私も長年住んでいました。
夜になると、家の裏山で数頭の鹿の目がキラキラと光り、何とも言えない不気味な光景で、都会育ちの私は怖くて外出も出来ませんでした。
町名のごとく鹿の多いところで、よく交通事故に合った鹿を見かけました、その鹿肉を食べる人もいます(すき焼き、焼き肉等)。
あの鹿は交通事故に出遭わず、無事山に帰っただろうかと、時々思い出しています。