前に紹介した、「おにいちゃんのハナビ」という映画を先日観てきました。
舞台は新潟県片貝町。この町では、花火は花火大会でなく奉納煙火。たとえば、還暦や結婚、一周忌などの人生の節目に人々はそれを花火の形でメッセージと共に神社に奉納します。また、中学卒業と同時に同級生で会を作り、成人・厄年・還暦に一緒に花火をあげます。この町に妹の病気療養で引っ越してきた家族がいます。兄はこの町になじめず、妹の入院中、高校卒業と共に引きこもりに。妹は奉納煙火のある9/9に退院、その後兄を立ち直らせようと奮闘します。その甲斐あり、段々と心を開く兄。妹の望む同級会の成人の花火(来年お兄ちゃんは20歳になるので、成人の花火を同級会であげる年)をあげようと成人の会にも参加、最初はよそもの扱いだった会にも少しずつ受け入れられていく。しかし、その年の年末、妹は病気再発でとうとう帰らぬ人に。あけて成人式の日での出来事で、おにいちゃんはある決意をする・・・ というのが映画のあらすじです。
このお話は、実話に基づいてます(実際は、ご家族は地元の方で、お兄ちゃんは引きこもりでもなく、自分が成人一年前の花火を妹さんのことを忘れて楽しんだ直後に妹さんを亡くされ、激しい後悔と共に、花火の打ち上げを決意したそう。花火打ち上げにかかる費用はおそらく100万円以上。20歳そこそこの子が一年で貯めるには、その収入のほぼ全てをつぎ込まないと出来ない。)
映画はとても素朴に丁寧に描かれていました。涙なしでは観れませんが、観終わった後、とても爽やかで温かい気持ちになります。花火も多分合成とかじゃなく本物だと思いますよ~!新潟は大玉王国。大阪ではPLの花火でしか観ることの出来ない尺玉といわれる大玉の迫力も是非ご堪能下さい!!
エンディングに流れる、この映画の主題歌、藤井フミヤさんの「今、君に言っておこう」も、とてもいい歌です。
歌詞が大好きです。普段ありがとうを伝えていない人に、絶対、今!!伝えないと・・と思いました。
花火好きな人もそうでない人も、気になった方は、ぜひ映画館へ足を運んで観てください。