ベートーヴェンの「第九」指揮者 佐渡 裕を聴きに行きました。
今や日本の年末の風物詩となり、俳句の季語にまでなった年末恒例の「第九」ですが
年末の「第九」が定着化したのは1960年頃からの事。諸要素が重なりあって、複合的な
理由で現在のような形になったといわれます。年末の「第九」を演奏する習慣は、ドイツの指揮者ニキシュが始めたものです。大晦日の夜、午後11時頃に演奏を開始し、第4楽章が始まるや、新年を祝う教会の鐘の音が響き渡るという趣向でした。
「第九」は、絶え間ない憂苦と過酷な試練を突き進み、立ちふさがるすべての不幸を乗り越えて、全人類に希望と愛と勇気を与えたベートーヴェンの、その生涯を飾る最後の交響曲です。「音楽こそ人生のすべて。人々に必要なのは、自由と平和、そして愛。音楽はその為だけに存在する」と心の内に駆り立てられて書きあげた偉大な作品で、人類史上最高の
傑作として世界中の人々に愛されています。
演奏が終わっても拍手が鳴りやみません、その感動が拍手を何時までも、……
厳寒の夜道を熱くなった心で体を温めながら帰りました。