今回、ご紹介する本は、㈱ファーストリテイリングの代表取締役、ユニクロの柳井 正氏が「この本こそが、私の人生で最高の経営の教科書だ」と絶賛されたものです。今日まで15万部を超えるヒットセラーとなり、いまだに売れ続けています。
1.経営とは、目標から逆算して、その目標に到達するために考えられる限りのことをいいと思う順から実行していくことである。最終形の目標を示すという、終わりから始める逆算発想のすばらしい点は、「すべきことが明確になる」ことです。
2. 「何かをゼロから始めて一つひとつ形にしていくことが経営だ」と考えていました。しかし、どんな努力も目的地が決まっていなければ、それは“経営”でなく、単なる“作業”なのです。
3.日本の場合、多くの経営者が仕事のプロセスや個人の努力を過大評価する傾向にあるのは問題だ。「何が何でも結果を出す」という執念が足りない。
4. 「相手が自分を信頼している」という状態にならない限り、人脈があるとは言えない。人脈を作るには、自分の本業に専念することで信頼してもらうしかない。
5.可能性がある仕事は必ず、「できる方法さえ見つけて実行」すれば、案外できてしまう。
6.結局のところ、なんだかんだと言っても会社とその最高経営者、そして経営チームの全員は、“業績”というただひとつの基準によって社会から評価されてしまう。
7.現在をおろそかにするものは、1年先の目標を達成することなど不可能なのです。
8.最悪なのは、報酬が十分でないために部下を失うことだと思う。
税理士 尾 中 寿
今月のお薦め図書 柳井 正解説 『プロフェッショナルマネジャー・ノート』 プレジデント社