不況に克つ12の知恵
絶体絶命とも思える危機や困難を、ことごとく“好機”と捉えて勇敢果敢に乗り越え、そのたびに会社を大きく飛躍させてきた経営者がいます。“経営には無限の進め方があり、やり方に当を得れば必ず成功する。これは、松下幸之助が、いかなる危機・困難に出遭っても曲げることのなかった信念でした。
- 腹をくくる・・・・覚悟をし、用意をする。断固としてやる。
- 志を変えない・・・・決して悲観しない。経営理念を守る。
- 策は無限にある・・・・不景気であればある程、なすべき仕事がある。
- 今は大飛躍の絶好のチャンス・・・・困るときに、改善すべきはみな改善してしまう。
- 好況よし、不況さらいよし・・・・商人には好、不況はないものと思え。
- 不況時こそ人材教育の好機・・・・従業員に生きた教育ができる。
- 一服して英気を養う・・・・慌てふためかずに休むのがいちばん。
- 不況は天然現象ではない・・・・好況はあっても不況はないというのが信念。
- 責任はわれにあり・・・・時代が悪いのでもない、経済状況が悪いのでも、得意先が悪いのでもない。すべて経営者が悪い。
- 己を知る・・・・それは、できると信じるか、できないと思うか、ということによって決まる。
- 衆知を集めた全員経営・・・・主座を保ちつつ知恵を集める。
- 治に居て乱を忘れず・・・・好況になるとやっぱり油断するんですね。好景気になお、ふんどしを締めなおす。
税理士 尾 中 寿
今月のお薦め図書 松下幸之助著 『不況に克つ12の知恵』