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建築家 安藤忠雄氏の声

建築家 安藤忠雄氏の声

私は、安藤忠雄氏の人間性が好きで彼の建築した建物の中で、物思いにふけったり、読書したり何かを書いたりすることがある。自然の中にあり彼の建築物には空間と光を大切にしていることがよくわかる。そんな安藤氏が梅田の事務所で社員に向かってこのようなことを言っている。
『人間というものは、考えて苦しみ、考えて苦しみ、苦しみつつも前進しながら生きていく。そしてその間に、生きる喜びを味わいながら、社会の理不尽への“怒り”を乗り越えていかなくてはならない。その思いの深さ、情熱の激しさが人間の原動力になる。私はずっとそう思っているわけです。
 そのとき、動かない仕事を動かすのが、“人間力”なんです。周囲の人間を巻き込んで、何としてもこれを作り上げるのだという気迫、デザイン力を超えた個人の情熱の力です。
 だから、これから建築をやっていこうという若い人にアドバイスをするなら、建築の勉強と一緒に、もっと人間を学べと言いたい。いろんな人に会って、いろんな話をして、いろんな体験をして・・・・。その意味では、本を読むこともとても大事ですよ。専門にとらわれず、人間の生き方、価値観を問うているような深みのある本をね』・・・・と。
素晴らしい迫力と思いが伝わってきます。そういうところが安藤さんの作品に出ている。手抜き仕事などあるはずがない。業種は違えども素晴らしい生き方であると共感するのです。先日、日本橋の喫茶店でお会いした時に笑顔で会釈されたときは心がときめきましたよ。こういう超一流の人間に少しでも学び近づきたいと思います。
                                      税理士 尾中 寿
                                          

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