社長の7~8割は、自社の決算書を見ていないと言われています。著者の小山昇氏いわく社員にとっては、お金を持っている社長、数字に強い社長だけが人格者です。いざという時に困らないだけのキャッシュを持つ、そしてそのキャッシュをつくるための数字を理解する。この2つさえできれば、会社をつぶさず、社員を幸せにできます。
- 借金は、することが正しい
- 経営は「率」ではなく「額」
- 会社は黒字でもつぶれる。役2分の1は“ 黒字倒産”でした。キャッシュが会社の命綱
- キャッシュは、月商の3か月分が必要なのは、顧客が倒産といった予想外のアクシデントが起きても、しばらく耐え忍んで次の一手を打てるからです。
- キャッシュを重視する理由は、未来の投資の原資になるからです。攻めの投資はキャッシュがあればこそ。
- 投資先は、「お客様増」「社員教育」「インフラ整備」の3つだけ。会社を継続的に成長させるには投資が必要です。
- キャッシュをつくる方法は、「①事業で利益を出す」「②減価償却する」「③銀行から借り入れる」この3つしかありません。
- 奥さんに経理をやらせてはいけない。1円単位のコストカットが進むと同時に、100万円単位、1000万単位の投資にもブレーキがかかります。
- 返済能力は、「経常利益の4分の1+減価償却費+予定納税額」で計算します。
- 借入するときは、変動金利より固定金利。目先の金利に惹かれて、リスクヘッジが難しい変動金利で借りるのはよくない。
- 銀行の評価がアップするには、「経営計画書」「経営計画発表会」「銀行訪問」の3点セットです。
- 銀行が信用するのは、約束を守る会社です。時間を守らない会社は約束も守らない。
- 経営は、現金で始まり、現金で終わる。
今月のお薦め図書 小山昇著 『数字は人格』 ダイヤモンド社
税理士 尾 中 寿