資金は絶えず循環しています。この流れが止まり資金不足を起こすと、いくら売り上げを増やし、利益を上げても、倒産につながります。そうならないためにも、経営者は資金の流れをきちんと把握し、上手に資金を回していかなければなりません。
資 金繰りを把握するには、頭の中だけで考えるのではなく、資金繰り表を作成する必要があります。そして、その資金繰り表で入ってくる資金と支払いのバランス をチェックし、資金不足が生じないよう注意を払わなければなりません。月次の資金繰りのチェックポイントは次のとおりです。
- 支払予定金額合計と入金予定金額合計とを比べ、さらに現金預金残高合計も含めて資金ショートしないか確認する。
- 支払予定と入金予定を日付ごとに確認し、資金ショートしないか確認する。
- 予定と実際の入金・支払いとの突き合せを行う。
入金・支払いは予定どおりにはいかないもの。実際の金額・日付等を記入し、差異があればその取引先に確認するなどの対応が必要。 - 銀行振込による入金は、その入金予定日に入金の有無を必ず確認する。
資金繰りについては、4~5項を参照して下さい。
税理士 尾中 寿
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