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コラム – 仕事の任せ方

自分にできることは、限られています。何事かを成し遂げようと思っても、ひとりでは何もできません。ビジネスを成長させるためには、他人の力を借りなければならない。人の能力も、時間も有限で、すべてを持ち合わせている人はいません。

1.「どんな部下も信頼して、仕事を任せること」こそ、リーダーの要諦です。「マネジメント」とは、突き詰めると「人を使うこと」です。

2.多くの部下を持つなら、「部下の仕事を一つ一つ丁寧に見よう」という考え方は捨て、部下に権限を与えて、仕事を任せるしかありません。「仕事のプロセスには細かく首を突っ込まない」ようにすれば、「10人~15人の部下」を管理することは可能です。

3.「任せる」とは、「権限の範囲を明確」にしたうえで、的確な指示を与えること」です。

  指示が曖昧な「丸投げ」とは決定的に違います。

4.任せた限りは、権限の範囲内で、好きなようにやらせるのは、上司の仕事の基本です。

5.「仕事を与え、部下を忙しく働かせる」、「部下全員に60点をとらせる」のが上司の務めです。60点未満の不合格をなくすことです。「万能な人材」など存在しないのです。

6.極論を言えば、苦手は克服しない。苦手なものは、誰かに補ってもらう。誰かに教えてもらう。誰かに手伝ってもらう。チームは、そのためにあるのです。

7.残念なことに「ボサル社員」を撲滅することはできません。集団が形成されると、必ず「2・6・2の法則」で3つのグループに分化されるものです。

8.一冊の古典は、ビジネス書10冊に勝る。インプットの量を増やすことで、「人から学ぶ」「本から学ぶ」「旅から学ぶ」この3つ以外にありません。

9.任せられるから、「出来るようになる」ものです。

①存在価値が認められ、やる気が出る ②成長する ③責任感が身につく 

10.基本的に「どんな部下でも、信頼した方が得だ」と考えています。

11.自分の「コア・コンピタンス」は残し、それ以外はアウトソーシングすることを基本とすることです。

12.国語でなく算数(数字)で考えようと心がけています。算数で考えると、曖昧さや主観が省かれていきます。「数字で考える」とは、「具体的に考える」ことの要諦なのです。

今月のお薦め図書 出口治明著 『任せ方の教科書』 角川書店

                          税理士 尾 中  寿

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