この本でお伝えしたいことは、 心理的安全性を高めてビジネスの成果を出していくことです。
心理的安全性が確保されて、 メンバーが本来の力を十分に発揮できて、チームのパフォーマンスも向上し、 成果に繋がっていくのです。
- 心理的安全性とは、 対人関係においてリスクのある行動を取っても、 「このチームなら馬鹿にされたり罰せられたり しない」と信じられる状態を意味します。
- また、 「メンバーがネガティブなプレッシャーを受けずに自分らしくいられる状態」 「お互いに高め合える関係を 持って、建設的な意見の対立が奨励されること」です。
- ネガティブなプレッシャーとは、不当な目標を与えられたり、理不尽な評価をされたりすること、人格を否定する 行動などを指します。
- 心理的安全性は、あくまで組織の生産性を高めるための手段で、 自分らしく周りの人に接することができる状態を 言います。
- 生産性を高めるには、 メンバー一人ひとりに目的意識があり、 役割や仕事のプロセスが明確であり、 相互信頼と 心理的安全性があることが、 チームのパフォーマンスにはとても重要です。
- チームの成果は、メンバーのスキルではなく、メンバー間の協力の仕方で決まります。
- 職場で心理的安全性を保ち、 健全な対立を促すためには、パーパスやミッション、 ビジョン、 バリューの共有が 必要であり、組織やチームとして、 それらがなければメンバーが利己的な行動を取る可能性が高くなります。
- 会話は、日常的な会話のことです。 一方、 対話は、お互いの理解を深め合うことで行動の変化を生み出していく 「創造的な会話」 のことです。
- 人には承認欲求があり、 承認されることで 「自分には居場所がある」と感じ、これが安全を求める人間の根本的な 願いなのです。
- 管理職は何を管理するのかといえば、 仕事をする 「人」 ではなく、仕事をする 「プロセス」 であり、 その先にある 「結果」です。
- 意見や考え方が異なるメンバーがいるからこそチームは成果を出せるし、 成長できるのです。
今月のお薦め図書 ピョートル・フェリクス・グジバチ著 『心理的安全性』 最強の教科書 東洋経済新報社
税理士 尾中 寿