この本は、「上に立つべき人」がいかに「仕組み化」に目を向けて問題を解決していくかの重要性に目を向けています。速やかに行動に移し、試行錯誤しながら改善していく「組織風土」が成長する源です。
1.「仕組み化」とは、「ルールを決めて、ちゃんと運営する」ということです。
2.このルールは何のためにあるのだろうか。「古い仕組み」を「新しい仕組み」で壊すことも大切なことです。
3.過去に作られた形骸化したルールは、もっと大きな仕組みの枠組みによってアップデートしていくことです。
4.マニュアル通りに、忠実になろうとすることのほうが、実は成長が速い。
5.社長である私は、自分がいなくても回る仕組みを構築するように、日々考えています。
6.成長しなくてもいいと決めている人は。人の上に立ってはいけない。優秀な人が不在でも、チームとして機能することで勝てる組織が優秀な組織です。
7.「不適切な人にはバスを降りてもらう」ということです。バスが前に進むにつれて、降りなければならない人が出てくることは、仕方ないことです。ここにいれば成長できるという意欲の高い人が残り続けるようにする。
8.新しい仕組みを取り入れるとき、必ず反発が起こります。既得権を持った人は、ルールを曖昧にしておきたいものです。成長したい人のために決断をすることです。
9.リーダーに任命して、「責任」と「権限」を与えて育てる。優秀さとは、その組織にいかに適応し、成長するかです。「仕組み」によって組織に合わせていく能力です。
10.人を動かすには、「危機感」を生み出す仕組みをつくることです。
11.残業する姿をみて、「よく頑張っているな」と評価してしまうと、「結果がなくとも、残業をしていればいいのかと考えてしまい行動を変えないものです。
12.ここに残りたいと思われる会社にするには、人ではなく「よい仕組」があるか否かです。
今月のお薦め図書 安藤広大著『とにかく仕組化』ダイヤモンド社
税理士 尾中 寿