今月のお薦め図書
会計で会社を強くする金言集
1
世界最初に出版された複式簿記解説書を出版したルカ・パチョーリもよると、複式簿記の本質が「自己報告による健全経営の遂行」にあることを認識していた。~会計は、税務署への申告、金融機関の融資等のためでなく、経営者自ら健全経営の為のものである~
2
「適時の記帳」は、自らの取引を秩序正しく記載することで、経営者自らの「経営状況の適時な把握」が可能となる。
3
世界で初めての国家的商法典であるルイ14世商事王令には、当時フランスが産業も不振で、加えて詐欺破産、財産隠匿といった不正が横行していたので法律を持って信用制度を回復した。
4
当時、破産時に「正規の帳簿」を提示できない者は破産を宣告されるばかりでなく、詐欺破産者とみなされ、死刑に処せられる厳しいものであった。死刑を担保に、商人に「正規の簿記」の備え付けを義務づけていた。
5
フランス商法典では、決算書の本質的な報告先は、投資家や株主などの利害関係者ではなく、経営者自身(自己報告)で、健全な経営の遂行にこそ簿記会計の本質的な目的がある。
6
だらしない記帳は、破産者の特徴である。
7
予防は治療に優る
8
ドラッカーは、「経理の数字は、税務署、銀行家、証券アナリストのためのものでなく、マネジメント上のニーズに焦点を合わせたものにする必要がある」としています。
9
「正確にてごまかしのない会計帳簿」によって、自分の仕事を如何にすべきか、どこを改善すべきか、どこに費用を節約すべきか等そういうところが極めて明瞭に分かるわけである。
10
稲盛和夫氏は、「会計がわからなければ真の経営者になれない。」と言っています。