ならまちで 日本の古代チーズ「蘇」を食べました
7世紀末、文武天皇の頃に「蘇」が作られた記録があります。
「蘇」はゆっくりと特殊な方法で牛乳を煮詰めた食品です。
「涅槃経」には蘇の作り方が次のように記載されています。
牛より乳を出し、乳より酪をだし、酪より生蘇を出し、
生蘇より熟蘇を出し、熟蘇より醍醐を出す。醍醐は最高なり。
もし服する者あれば衆病皆除く。あらゆる諸楽ことごとく
その中に入るがごとく仏もまたかくの如し
当時は、貴族や高級官人だけが食することを許された高級食品の
「蘇」。
作り方は、牛乳を加熱しながら練って、 約8時間程煮詰めていきます。
得られた固形物を冷ますと「蘇」が出来ます。
土色で、少しザラザラした舌触りで濃い味です 香りは得られませんが、
素朴な、ナチュラルチーズ味でした。