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右脳思考

 成功した経営者に、「なぜ、このような意思決定をしたのか」と尋ねると、「勘です」とか「答えは誰もわからない」という回答をもらうことが多い。ロジックに加え感情や勘、すなわち『右脳』を働かせることで仕事をより効率的に進め、成果を上げられる。

                                    

1.人間を動かすのはそれが正しいか、間違っているか、あるいはやるべきかどうかという理屈、すなわちロジックではない。やりたいとか、面白そうだとか、やらないとまずいなといった気持ち、すなわち『感情』である

                                  

2.問題発見は右脳(観察・感じとる・勘を働かせる)が出発点→解決案は左脳(書き出す、検証、修正)で考える→決定し実行に移していくのは右脳(腹落ち、感情移入)中心

                                    

3.実行のコツは、感情に働きかけ、「エイヤー」で解決策の仮説を立ててみる

                                 

4.大半の意思決定は、ある側面ではA案がよいが、別の側面ではB案が良いといった、トレードオフがあるものだ。意思決定の最後の決め手は理屈より『勘』である。

                                  

5.物事を決めるにあたって、勘は重要であるが、自分の勘で考えた答えを別の切口から検証するプロセスがあると良い。

                                    

6.議論や商談を進めるにあたって、

 ステップ①左脳(論理的に)で文字通り何を言っているのか理解する

 ステップ②右脳(直観)で発言の「真の意図」をつかむ

 ステップ③右脳(直観)で何をどのように答えればよいか理解する

 ステップ④左脳で(論理的に)どのように伝えればよいかを考える

                                    

7.実際には、ひらめきや思いつきから出発したアイデアやイメージを理論的に検証できなければ成功は見込めない。

                                   

8.右脳を左脳でサポートする方法

 ①キーコンセプトから逆算してロジックを考える。

 ②ストーリーを創ってからロジックで細部を詰める

                                    

9.ロジックは完璧でも、心の底から納得する「腹落ち」がないと人は動かない。

                                  

10.人を動かすのは、①論理性 ②ストーリー ③ワクワク・どきどき、④自信・安心の4つの要素である。

                                    

11.反対の理由は右脳で探り、説得方法は左脳で考える

今月のお薦め図書 内田一成著 『右脳思考』 東洋経済

税理士 尾 中  寿

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